投資不動産専用書類『投資物件チェックシート』とは⑤｜取引士向けお役立ち情報｜取引士向けお役立ちコンテンツ｜一般社団法人　投資不動産流通協会

引き続き、投資不動産専用書類『投資物件チェックシート』の内容について説明します。

◆投資物件チェックシートとは
投資用の特徴（第三者の利用、賃貸経営、特有設備）を網羅し、詳細に物件状況を把握するツールです。

◆注意すべき項目の内容説明　※（ ）内は、実際のシートの記載場所です。

●不良入居者の確認（表面　左側下部：売主確認-不良入居者の有無）
ここでの不良入居者は、下記の入居者を指しています。
①度々滞納を繰り返す
②ひどく騒ぐ
③ルールを守らない

不良入居者は、他の入居者を退去させてしまう可能性があります。売主・管理会社へヒアリングを徹底してください。また、物件の現地確認をおこない、特定の部屋の周辺だけ極端に乱れていないか確認してください。不良入居者かの判断材料になります。
例えば、
・玄関前に常にゴミが置いてある
・駐輪場があるにも関わらず玄関付近に自転車を置いている
等々です。

●サブリースの有無（表面　右側下部：経営確認-サブリース）
この項目をチェックする場合、短期賃借人へ転貸しているケースと、法人一括借り上げのケースに注意をしてくだい。
短期賃借人へ転貸している場合、長く住まないという理由で、売主は、善管注意義務への注意が希薄になりがちです。漏らさずチェックしてください。法人一括借り上げの場合、一斉退去のリスクや、家賃の一括減額交渉をされるリスクがあり、利回りにも大きく影響します。そのために、空室保証、解除条件のチェック項目を設けておりますので、トラブルがおこらないようしっかりヒアリングしてください。

投資物件チェックシートは、投資用不動産の特徴をとらえ、且つ、詳細な調査項目より下記の役割・効果を担っています。
①調査漏れ防止、及び、「言った、言わない」の回避
②初心者の営業マンでも何を調査すべきかわかる
③他社との差別化、そして、投資家へのPR

ぜひ、投資物件チェックシートをご活用ください。