セクト、『来店ゼロ契約』サービス開始|全国賃貸住宅新聞|業界ニュース|一般社団法人 投資不動産流通協会

業界ニュース

2020年06月17日

セクト、『来店ゼロ契約』サービス開始

『週刊全国賃貸住宅新聞 6月8・15日号より』

約5700戸を管理するセクト(北海道北見市)は、5月の大型連休明けから非対面型の部屋探しサービス『来店ゼロ契約』を提供している。部屋探しから鍵の引き渡しまで、一度も来店しなくても契約できるようサポートする。


ビデオ通話やセルフ内覧をHPで告知

 部屋探しを希望する人は同社サイトで希望する部屋を探す。対応する物件ページには『オンラインお部屋見学』か『セルフお部屋見学』のアイコンを付けており、問い合わせフォームで希望日時を予約する。

 『オンラインお部屋見学』は、部屋探し客の代わりにスタッフが希望の物件に行き、ビデオ通話で映像を交えて現地から説明を行う。現地まで行く時間が取れない人や、遠方に在住の人、さらに物件写真では分かりにくい細かい部分もチェックしたい人向け。入居中を除いて、6月3日時点で987の物件で対応可能だ。なお、同社の2019年の仲介件数は1851件。

 『セルフお部屋見学』は、同社の管理物件に限り、2日時点で448物件が対応。事前に予約した日時にあらかじめスタッフが部屋の鍵を解錠しておく。部屋探し客は直接現地で見学。終了したら同社まで連絡してもらう。スタッフが同行しないので、人目を気にせず自分のペースで見学したいという人や、まだ具体的な引っ越し予定はないが、気軽に見学したい人にも利用してもらえるという。

 いずれかの内見で入居を決めたら、申込書の郵送、IT重説、契約書類の郵送も可能。現地での鍵の引き渡しも可能であるため、これらのサービスすべてを活用すると、一度も来店せずに入居契約を完了できる。一部サービスのみの利用も可能。

 開始から間もないため、6月1日時点ではまだの問い合わせが寄せられている段階。担当者は「当社の管理物件、仲介物件がある北見や美幌以外の市外から転勤による引っ越しの問い合わせも多い。新型コロナウイルスの感染拡大防止としてだけでなく、こうした遠方からのニーズにも応えるサービスにしていきたい」と話す。17年10月の解禁後すぐに導入していたIT重説は、今春の繁忙期では新型コロナウイルスの影響もあってか利用が増え、3月の300件近い成約実績の3~4割を占めた。ユーザーのIT活用の機会も増える、YouTubeを利用した物件動画など、ニーズや反響を見ながら取り組みを進めたい意向だ。

全国賃貸住宅新聞 掲載URL

https://www.zenchin.com/news/post-5157.php

情報提供:株式会社 全国賃貸住宅新聞社