健美家登録会員を対象にして、年2回のペースで行われている「不動産投資に関する意識調査」について、第14回の結果が発表された。
今回の調査は10月に行われたもので、外出自粛などのコロナ施策が落ち着きを見せ、withコロナの新たなライフスタイルが定着しつつある今、不動産投資家が今後の市況をどう見ているのかを示すものでもある。
一緒に調査された「不動産投資を始めたことによる変化」のコメントと併せて、アンケート結果をみてみよう。
投資用不動産価格は「下降」回答が減少し、逆に「上昇」回答が増加
現在の不動産価格が1年前と比べてどうなっているかをという質問に対しては、前回(2020年4月)44.7%と大幅に増えていた「価格が下降」という回答が減少。
17.4ポイント下がって27.3%という結果に。逆に「価格は上昇」とする回答は、14.0ポイント増の23.4%。 最も多かったのは「価格に変動はない」の49.3%で、全体のほぼ半数となった。
コロナの影響を色濃く反映した前回4月分からは大きく変化した結果だが、前々回(2019年10月)の回答に近い割合とも見える。数字だけ見れば、市況は少し落ち着きを取り戻しつつあるといえるだろうか。
1年後の予想では、「価格は下降する」が 47.0% で最多
一方、1年後の価格について尋ねたところ、「下降する」という回答が前回から7.9ポイント下がって47.0 %に。
「上昇する」という回答は 4.0 ポイント増加し20.0%となった。「変動しない」の33.0%という結果は、3.9 ポイント増だ。
それぞれ理由を見てみると、1年後に価格が 上昇すると思う理由は、「国内投資家の需要が増えていくから」が63.1%で、他の選択肢の2倍以上のポイントに。
価格が下降すると思う理由は、「景気後退していくから」が60.7 %、「売り物件が増えていくから」が 50.2 %、「融資状況が悪くなっているから」 49.2%と続く。
さらに、価格が変動しない理由のトップは「物件次第だから」で 49.5 %、続いて 「上昇する理由も下降する理由もあるから」で 43.5 %という結果となった。
今後の見通しについては、不動産投資家の見方はまちまち。まだしばらくは不透明な状況が続きそうだ。
現金での購入が調査以降最多。自己資金「 3割」「 4割以上」 が増加
今回の調査期間で、物件を「積極的に探している」人は 58.1%、「様子を見ている」人は37.9%で、そのうち2020 年4月以降に物件を購入した人は35.0%と、わずかだが増加した。
その一方で、購入に際し「金融機関よる融資を活用」したのは 62.3%。現金での購入は37.7 %で、同様の質問があった第 2回調査( 2014 年11 月)以降、現金購入が過去最多の数字となった。
さらに融資を利用した人のうち、自己資金が「必要なし」「1割」の人の合計が 66.5%と高かった一方で、前回調査と比較すると、自己資金が「3割」「 4割以上」という回答が増加。融資環境は 以前と比較すると厳しめの傾向が続いているようだ。
不動産投資で、「生き方・人生観」に変化。withコロナでも前向きに
そんななか、今回の調査では、「不動産投資を始めてみて、始める前に思っていたことと違うことがあったか」という質問を追加。62.2%の人が「ある」と回答した。
「管理(入居付け)」 33.0%、「融資付け」31.9%といった戦術面とともに、3割近くの人が「生き方・人生観」に影響があったと回答。
「会社からの評価を気にせず、自分の価値を承認できるようなって来た」、「会社を退職し好きな仕事がでるようにった。時間の自由が増え、会いたい人に会いに行っていたら、全国に友達ができた」というように、前向きに人生をとらえたコメントが多かった。
新型コロナの影響についても、「コロナで働き方改革が進み、必ずしも東京都心が絶対的優位ではなくなった」「テレワークしやすい物件の購入やリフォームを検討するようになった」といった実務的な考え方の変化だけでなく、「こういうご時世でも、不動産は安定して強いと改めて感じた」という声も多く挙げられた。
withコロナの時代はまだ先行き不透明だが、必要以上に恐れ、悲観する状況にはない。アンケートの結果はそんなメッセージを投げかけているようだ。健美家より https://www.kenbiya.com/ar/ns/research/kenbiya_report/4261.html
健美家登録会員を対象にして、年2回のペースで行われている「不動産投資に関する意識調査」について、第14回の結果が発表された。
今回の調査は10月に行われたもので、外出自粛などのコロナ施策が落ち着きを見せ、withコロナの新たなライフスタイルが定着しつつある今、不動産投資家が今後の市況をどう見ているのかを示すものでもある。
一緒に調査された「不動産投資を始めたことによる変化」のコメントと併せて、アンケート結果をみてみよう。
投資用不動産価格は「下降」回答が減少し、逆に「上昇」回答が増加
現在の不動産価格が1年前と比べてどうなっているかをという質問に対しては、前回(2020年4月)44.7%と大幅に増えていた「価格が下降」という回答が減少。
17.4ポイント下がって27.3%という結果に。逆に「価格は上昇」とする回答は、14.0ポイント増の23.4%。 最も多かったのは「価格に変動はない」の49.3%で、全体のほぼ半数となった。
コロナの影響を色濃く反映した前回4月分からは大きく変化した結果だが、前々回(2019年10月)の回答に近い割合とも見える。数字だけ見れば、市況は少し落ち着きを取り戻しつつあるといえるだろうか。
1年後の予想では、
「価格は下降する」が 47.0% で最多
一方、1年後の価格について尋ねたところ、「下降する」という回答が前回から7.9ポイント下がって47.0 %に。
「上昇する」という回答は 4.0 ポイント増加し20.0%となった。「変動しない」の33.0%という結果は、3.9 ポイント増だ。
それぞれ理由を見てみると、1年後に価格が 上昇すると思う理由は、「国内投資家の需要が増えていくから」が63.1%で、他の選択肢の2倍以上のポイントに。
価格が下降すると思う理由は、「景気後退していくから」が60.7 %、「売り物件が増えていくから」が 50.2 %、「融資状況が悪くなっているから」 49.2%と続く。
さらに、価格が変動しない理由のトップは「物件次第だから」で 49.5 %、続いて 「上昇する理由も下降する理由もあるから」で 43.5 %という結果となった。
今後の見通しについては、不動産投資家の見方はまちまち。まだしばらくは不透明な状況が続きそうだ。
現金での購入が調査以降最多。
自己資金「 3割」「 4割以上」 が増加
今回の調査期間で、物件を「積極的に探している」人は 58.1%、「様子を見ている」人は37.9%で、そのうち2020 年4月以降に物件を購入した人は35.0%と、わずかだが増加した。
その一方で、購入に際し「金融機関よる融資を活用」したのは 62.3%。現金での購入は37.7 %で、同様の質問があった第 2回調査( 2014 年11 月)以降、現金購入が過去最多の数字となった。
さらに融資を利用した人のうち、自己資金が「必要なし」「1割」の人の合計が 66.5%と高かった一方で、前回調査と比較すると、自己資金が「3割」「 4割以上」という回答が増加。融資環境は 以前と比較すると厳しめの傾向が続いているようだ。
不動産投資で、「生き方・人生観」に変化。
withコロナでも前向きに
そんななか、今回の調査では、「不動産投資を始めてみて、始める前に思っていたことと違うことがあったか」という質問を追加。62.2%の人が「ある」と回答した。
「管理(入居付け)」 33.0%、「融資付け」31.9%といった戦術面とともに、3割近くの人が「生き方・人生観」に影響があったと回答。
「会社からの評価を気にせず、自分の価値を承認できるようなって来た」、「会社を退職し好きな仕事がでるようにった。時間の自由が増え、会いたい人に会いに行っていたら、全国に友達ができた」というように、前向きに人生をとらえたコメントが多かった。
新型コロナの影響についても、「コロナで働き方改革が進み、必ずしも東京都心が絶対的優位ではなくなった」「テレワークしやすい物件の購入やリフォームを検討するようになった」といった実務的な考え方の変化だけでなく、「こういうご時世でも、不動産は安定して強いと改めて感じた」という声も多く挙げられた。
withコロナの時代はまだ先行き不透明だが、必要以上に恐れ、悲観する状況にはない。アンケートの結果はそんなメッセージを投げかけているようだ。
健美家より https://www.kenbiya.com/ar/ns/research/kenbiya_report/4261.html